DEATH FROM ABOVE 1983

陰鬱音楽集
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KLAUS SCHULZE 「cyborg」
klausschulze1

★★★

虚無と絶望を綴った暗黒音響絵巻「イルリヒト」に続く作品。2枚組・5曲150分(うち、ボーナストラック50分)という凄まじいボリュームで、またもや救いようのない漆黒の闇を描写する。タイトル通り人間性を徹底的に排除したその音は、シュルツェの全作品の中でも屈指の重苦しさを誇る。

作風は前半2曲、後半2曲で大きく異なる。前半は、前作「イルリヒト」を正統に継承する、冷たい音色が基調となったドローン風長尺曲からなる。この世のものとは思えないほど凍てついたオルガンの音が戦慄を呼ぶこれらの曲からは、えもいわれぬ不気味さと危うい美しさを同時に感じることができる。後半は、シュトックハウゼンらを想起させる現代音楽風の楽曲で構成される。後のアンビエント、もしくは音響系の先駆けともいえる前衛的な音作りが新鮮だ。当然、ここで聴ける不穏極まりない音色からも、絶対的な虚無感が溢れ出している。ちなみに、ボーナストラックは、本編とは完全に趣を異にする上に、ダラダラとした「どうでもいい」曲である。何故この曲を本作に収録したのか全く理解できない。あくまでおまけ程度と考えるべきだろう。

本作は、各曲が25分程度ある上に、殆ど展開らしい展開がない平坦な音である為、普段電子音楽を聴かない層には若干厳しいと思われる。もしもシュルツェを初めて聴くのであれば、この作品は避けたほうがいいかもしれない。分かり易さではなく、精神性と前衛性を最重要視する上級者(あるいはマニア)向けの一品である。
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