DEATH FROM ABOVE 1983

陰鬱音楽集
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LOCUST 「truth is born of arguments」
locust1

★★★

マーク・ヴァン・ホーエンによる実験音響プロジェクト、ローカストの通算2枚目となる作品。前作は未聴の為、音の変化については多くを語れないけれど、どうやら本作で大きく「化けた」様子。電子音楽がまだまだ発展途上であった95年という時代にここまで凄まじい音を作れたことにまずは驚きだ。

作品は、前半と後半とで大きく作風を変える。前半は、シーフィールに通じる電子音響彫刻曲が中心。不気味に揺らめくメロディ、ざわざわと蠢くノイズ、淡々と刻まれるインダストリアル・ビートによる不穏極まりない楽曲を聴かせる。メロディは必要最小限に留め、あくまで重量感のあるリズムを前面に配した作風は、非常にストイックで好感が持てる。ここには、次回作で見せた歌と電子音による鮮やかな色彩感は全くなく、暗闇の底に広がる凍えた風景だけがただただ広がっている。そして、後半は、ジャズ風メロディを大幅に増量した美しい楽曲を配置。薄暗闇に光が差し込むように、サックスとピアノによる抒情的な旋律が響き渡る。ビートこそ前半同様に重苦しく喧しいけれど、受けるイメージは全くと言っていいほど異なる。まるで陰と陽。後半からはグッと曲自体の「良さ」が増加、格段に聴き易くなる。

お薦めは後半に配された美旋律を響かせる楽曲群。前半に固められた実験的音響曲は、格好良いことは格好良いけれど、同系統であるシーフィールに比べると1ランク落ちるように感じる。次回作「モーニング・ライト」のように、ローカストはメランコリーを滲ませた旋律を用いてこそ真価を発揮するのだ。

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